プロフィール
あまゆい
Information
オーナーへメッセージ
QRコード
QRCODE
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 1人

2015年08月27日

蒙霧升降 もうむしょうごう

七十二候だより いのちの暦 [第68回]
第三十九候 立秋 末候
蒙霧升降 もうむしょうごう

台風の日に。

立秋も過ぎて、第三十九候は
もうもうと霧が立ち込める、
それほど空気(水蒸気)が急激に冷える
「蒙霧升降」です。
勇壮な天地の動きを示しています。

秋の夕方、大気がぐんと冷えて、
霧の中で日が暮れていったことがありました。
山形県の庄内でのことです。

それはまさに上から大気が霧の帳(とばり)となって
目の前に降りてきて夜を迎える、
天のドラマを見ているようでした。

霧が降りてくる、という現象に遭遇できたのは
そのとき一度だけですが、
厳粛な気配を思い出します。



台風15号は温帯低気圧変わったとはいえ、
各地の被害が伝えられる
8月の終わりです。

台風がきたら、
圏内の方はどうか、くれぐれも外出は控え、
身や家屋の安全に留意してください。

ふるさとの出雲に被害はないかと訊ねると、
「大社さんのおかげで何事もなく」と、
返事がきました。
みなさまのところも同じでありますように……。

台風だけのせいなのかどうか、
ぐんと涼しい東京ですが、
このまま涼しくなるのなら、
今年の夏は短かった、となりますね。

さて、夏休みはいかがでしたか。
クーラーの効いた電車から涼しいビルへ、
ちょっとの移動にも感じる暑さに負けて
今年は夏休みを返上。涼しくなってチビチビお休みを
いただくことにしました。

とはいえ、世間はお盆休みや夏休みですから
それなりの、くつろいだ気分は味わえます。

リフレッシュした友人からのお土産は
休まない私を大喜びさせますし、
休み中だからと知人の訪問もありました。
迎えるこちらもお休み気分ですから
普段とはまた違うビールの味です。

大人もこれから秋の新学期の準備に
かからなければなりませんが、その始まりは
気候の変化に注意することからにいたしましょう。

気を付けて気を付けて
過ごしなさい、ということもまた、
暦から読みとることができます。

とにかく台風の時は
安全な場所で動かないようにしてください、
というのが、本日の七十二候だよりでお伝えしたいことです。


片寄斗史子

毎日が発見



お問い合わせは
「天草を結ぶ会(あまゆい)」
amayui@aromaherb-coo.jp

アロマ&ハーブCOO
090-8419-0669 平方久惠

希望屋
090-9074-9646 中野千惠香  


Posted by あまゆい at 10:03Comments(0)七十二候だより

2015年08月18日

寒蝉鳴 ひぐらしなく

七十二候だより いのちの暦 [第67回]

第三十五候 大暑 次候
土潤溽暑 つちうるおうてむしあつし

第三十六候 大暑 末候
大雨時行 たいうときどきにふる

第三十七候 立秋 初候
涼風至 すずかぜいたる

第三十八候 立秋 次候
寒蝉鳴 ひぐらしなく

この1カ月。

こんなに七十二候が並んでしまって
お恥ずかしい次第です。
暑さのせいか、年のせいか、これが力か、
理由はともかく、ここしばらくは、ふうふう言っていました。

8月8日は立秋でした。
この日から立冬の前日までが、暦に上では秋です。

梅雨が明けて夏本番の始まりが、二十四節気の小暑で、
この時は「温風至」だったのが、
大暑では「土潤溽暑」となり
立秋となって「涼風至」となっています。

この間、1か月。
現実は、とても「涼風至」とはいきませんが、
それでも、立秋前から、まず朝に、ほんのわずか
気温が下がっているのが感じられました。

今年の暑さほど「土潤溽暑」の文字が
ぴったりの暑さはありませんね。
強い日差しに地面の熱が引くことがないので、
少々風が吹いても熱風となり却って熱気に包まれます。



夕方になっても夜になっても地面の熱が下がらないから
朝になっても“ひんやり”どころか、昨日の暑さに
今日の暑さが重なって、毎日どんどん暑さが重なっていきます。

下がる気温の力が弱いのか、地面の熱が強いのか。
地面とは、都会に限らず行き届いたアスファルトの地面のためか、
その下の活火山の力か。この暑さは、どのように収まって
いくのかなどと思っていたら、それでも秋風らしくなり
さわやかさとは遠いものの季節は巡るようで、
ほっとひと段落、ですね。

暑いさなかの8月6日の、広島。
平和記念日に世界から100もの国の
参加があったとニュースで知りました。

いらしてくださった国々の方と
お迎えになった方たち。
ともに暑い中での行いに、頭を下げるだけでした。

そして、長崎、8月15日へ。
この時期は大きな自然の巡りと
戦争からの巡りのときが重なります。

昭和25年生まれの私にとって、
戦後の貧しさの、その空気はわかっても
戦争というものの実感はありません。
少しずつ豊かになっていく、
戦争のあとかたがあれこれと消えていく
そういう時代に育ったのだと思います。



戦争については、
子どものころには両親や年の離れた姉兄から、
大人になるにつれ本や映画で多少、知ってきました。

今年も何本かの“戦争映画”が封切られていますが、
私が見たのは、ドイツ映画の「あの日のように抱きしめて」。
「東ベルリンから来た女」の監督、主演女優・男優ですよ、と
ナチスをめぐる映画です、と
すすめられ観ることになりました。

顔に大けがをしながらも、
アウシュビッツから奇跡的に生還した女性が
顔の再建手術を受けるところから映画は始まります。

検問を通って病院へと向かう、
その始まりから画面は緊張感に満ち、静かな迫力です。

その主人公が、行方のわからなかった夫を探し当て、
けれども夫は妻とは気づかない(考えられない)どころか、
妻の遺産を山分けしようと持ちかけます。
果たして夫は妻を裏切りナチスに彼女を差し出したのか。

どのような人がどのように戦争に巻き込まれていったか、
海外の映画には仔細に表現されたものが少なくありません。
その上で、いかに生きようとしたか。

映画は、過酷な運命を経ながら、
虚無を抱えて生きる人間の姿を示して
時を超えて伝わるものがあります。

観たばかりの映画について語るのは
難しいですね。
「おもしろかった」、「よかった」から
考える時間が必要です。
映像から得たものを言葉にしなければなりませんから。
ひとまず、また、おつきあいください。


片寄斗史子

お問い合わせは
「天草を結ぶ会(あまゆい)」
amayui@aromaherb-coo.jp

アロマ&ハーブCOO
090-8419-0669 平方久惠

希望屋
090-9074-9646 中野千惠香


毎日が発見  


Posted by あまゆい at 11:45Comments(0)七十二候だより