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2015年04月23日

葭始生 あしはじめてしょうず

七十二候だより いのちの暦 [第55回]
第十六候 穀雨 初候
葭始生 あしはじめてしょうず


新しい「毎日が発見」(5月号)ができました。
まもなく到着いたします。

片寄斗史子


六節気、穀雨に入りました。
「穀雨」とは、百穀を潤す雨という意味なのだそうです。
ありとあらゆる穀物を育てるために
辺りを煙らせしとしとと降り続く春の雨。
穀雨は春の最後の節気です。

「雑穀という言い方はないんじゃない、鳥ではないんだからね。
ヒエもアワも、すべて穀物ですよね」
と、これは、「毎日が発見」の連載で、毎月、旬の素材の意味や
おいしい食べ方を教えてもらっている
ウー・ウェンさんの言葉です。

なるほどねえ。
暦の生まれた中国で生まれ、
20代の途中まで育った中国人ならではの見方です。

ウーさんは、その後、日本に来て結婚。
2つの国を行き来していますから、両方の国の暮らしをみつめ、
“かしこい頭”でいろいろ考えてきましたから、
その、ものの見方、考えはたいへん興味深く、
そのお話が私は大好き。“発見”がつきません。

日本は水に恵まれた“稲の国”ですから、
お米が素晴らしいだけに“雑穀”と呼んだのでしょう。
でも、恵みの雨は太陽と同じく、あまねく、すべての
穀物、草木に降り注ぎ。雨がやむと夏を迎えます。

日本はまた、「豊葦原(とよあしはら)の国」といわれます。
その葭(葦)もまた、豊かでやさしい雨を受けて
河川や湖沼の水辺に芽吹き始めるのが穀雨の時期、
第十七候の「苗が出(いず)る」ということです。

やさしい雨もときに風をともない枝を揺らし
花を散らします。そんな先日、雨風は、
遊歩道の八重桜や「しゃが」の花びらを散らしていました。
 
葭始生 あしはじめてしょうず

拾って帰って、それらの花びらをちいさなちいさな器に入れ、
これまたちいさな洗面所に置いたのが、写真の「しゃが」です。
洗面所に花びらを置くと、顔を洗うとき、
かがんだ姿勢になるので、花の構造がよくわかるのです。

すごいでしょう。しゃがの花びらの模様。
細い筆で描いたごとし、です。
あやめや花菖蒲によく似ていて、
春の節気から夏の節気に移るのを表していますね。

「水を切らしてはだめよ」と言われていた
サギソウの球根からも
雨のあと芽が出ました。

サギソウは、その名のとおり、
白い鷺が飛ぶ姿にそっくりの花びら。
準絶滅危惧種となっているため、
国営昭和記念公園(東京・立川市)では
ボランティアの方たちの方も参加して
“普及”に努めていらっしゃいます。

そのことやサギソウの育て方も
新しい「毎日が発見」(5月号)に載っています。
取材時のおみやげの、ひと鉢が、私のベランダで
芽を出した、というわけです。

5月号のウー・ウェンさんの連載のテーマは「アスパラガス」。
さっと炒める、そのコツにはまり、
アスパラガスを春巻きの皮で巻いて揚げる、
そのおいしさ、簡単さに感激しました。

「そらまめでもエビでも、何でも巻いてみて。
てんぷらのように考えたらいいんじゃない?」
すばらしいなあ、ウーさん!

そのほかいろいろ。
ぜひ、5月号と一緒に、
さまざまなこと“発見”して遊んでくださいませ。

お問い合わせは
「天草を結ぶ会(あまゆい)」
amayui@aromaherb-coo.jp

アロマ&ハーブCOO
090-8419-0669 平方久惠

希望屋
090-9074-9646 中野千惠香

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Posted by あまゆい at 10:01│Comments(0)七十二候だより
 
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