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2015年05月22日

鼃始鳴 かわずはじめてなく

七十二候だより いのちの暦 [第58回]
七十二候 第十九候 立夏 初候
鼃始鳴 かわずはじめてなく
七十二候 第二十候 立夏 次候
蚯蚓出 みみずいずる
七十二候 第二十一候 立夏 末候
竹笋生 たけのこしょうず

一つの節気に三つの候。
片寄斗史子

七十二候だより いのちの暦」の片寄です。
慌ただしさにかまけて、三つの候をそのままに
してしまいました。

ちょうど一節気にあたる、
三つの候を飛ばしましたので、
ここで、三つの候を一緒にご紹介して(すみません)、
あらためて暦について復習し、考えてみます。

ここで「暦」というのは、
「二十四節気七十二候」を指しています。

二十四節気とは、一年を二十四等分に区切って
季節をあらわしたもの。
この一つの節気をさらに三等分したものが、七十二候です。
24(節気)×3=72、というわけです。

二十四節気は、一節気の「立春」にはじまり、
「大寒」の二十四節気で一めぐりです。
立春が今でいう二月四日あたり、
大寒が一月の二十日あたり。

そうなんです、二十四節気は旧暦を補うもの。
太陽の高さが最も低くなる「冬至」と
最も高い「夏至」を軸に、
その間の「春分」と「秋分」を基点に
一年を二十四等分しています。
ちなみに、この四つを「四至二分」というのだそうです。

鼃始鳴 かわずはじめてなく

旧暦は、月の満ち欠けをひと月とした太陰暦と
地球が太陽を一周する期間を一年とする太陽暦を組み合わせた
太陰太陽暦です。

ところが、月の満ち欠けと太陽の周期では
ぴったりうまく1年が重なりません。
これでは農耕や漁の目安にならないというわけで
考え出されたのが二十四節気七十二候。

気と候、で気候をあらわし一年の暮らしの目途としたのですが、
七十二候では特に
気象の変化を繊細にとらえられています。

そこで、夏のはじまり、立夏の三つの候です。
前の節気は春の最後の節気、「穀雨」。
その末候が「牡丹華」で、華やかな春の終わりでしたが、
緑に覆われ風薫る夏の始まりの候の
何と地味なことでしょう。

「七十二候だより」を書かせていただいて、
暦とは、太陽のもっとも低く極まる「冬至」、
つまり「一陽来復」=希望にあると勝手に解釈しましたが、
この三つの候を眺めていて、
暦のもう一つの基本が、ここにあると思いました。

カエル、ミミズ、タケノコ。
夏の始まりの候から思うのは、生きとし生きる「いのち」を
見つめなさい、いとおしみなさい、いつくしみなさい、
ということではないかなということでした。

万物の力がみなぎる、その前に、
小さないのちの形三つ。
なかなか、にくいですね。

気温に一喜一憂しては、
自分の生活に不都合のないようにと
気象をとらえる一方で、
一年というめぐりの気候のもとに生きていると、
青さをましていく空を見上げてみましょう。

よいゴールデンウィークでしたでしょうか。
夏休みまで、もう一区切り。
小さな気候の変化が連なります。

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amayui@aromaherb-coo.jp

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鼃始鳴 かわずはじめてなく
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Posted by あまゆい at 10:10│Comments(0)七十二候だより
 
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