プロフィール
あまゆい
Information
オーナーへメッセージ
QRコード
QRCODE
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 1人

2015年06月23日

二十四節気は「芒種(ぼうしゅ)」から「夏至(げし)」へ。 対、ということ。

七十二候だより いのちの暦 [第61回]
九節気 芒種 ぼうしゅ
第二十五候 螳螂生 かまきりしょうず
第二十六候 腐草為螢 ふそうほたるとなる
第二十七候 梅子黄 うめのみきばむ

十節気 夏至 げし
第二十八候 乃東枯 なつかれくさかるる

二十四節気は「芒種(ぼうしゅ)」から「夏至(げし)」へ。
対、ということ。



しばらくお休みさせていただいたあいだに、
すっかり梅雨空になりました。
そして、また大雨のニュース。
雨の日を味わうだけでなく、場合によっては
落雷、ひょうなど、充分、気をつけて過ごしましょう。

6月の前半は、二十四節気でいうと、
芒種(ぼうしゅ)。「芒」とは、
イネ科植物の穂先にある、1本1本の針のような
突起のことだそうです。麦にもありますね。

つまり、このころに田植えをする
ということだったらしいのですが、
シトシト降り続く湿気の中では、イネ科に限らず
種や芽も葉も茎も枝も、
植物のすべてが水けを得て育っていく気がします。

芒種の節気の七十二候は、
螳螂(かまきり)、螢(ほたる)、梅の実と
身近なものが並びます。




蟷螂は、草むらや畑のどこにもいて、
それほどたくさん生まれてきていましたが、
今ではどうでしょう?

螢も川べりの草むらから出てきて、つかまえられるほど
たくさん飛んでいました。
家に帰って蚊帳(かや)の中に放ったことなど、
こどものころの生きものは自分といっしょ
忘れることがありません。

「毎日が発見」の、まもなく出る号は7月号。
巻頭の、私の“聞き書き”のお相手は
生命科学者、「JT生命誌研究館」の、中村桂子館長です。

地球に生命体が誕生して38億年と言われます。
どの生きものの中にも「38億年」があって、
その生命の営みを解読することが
生命史、ではなく生命誌、というお話です。

そのことを表しているのが、下の扇型の図。

生命誌絵巻

図版提供:JT生命誌研究館、原案:中村桂子 協力:団まりな 絵:橋本律子

中村館長は、この図を「生命誌絵巻」とおっしゃっています。
扇の要のところが38億年前にあたります。

螳螂も蛍も、人間も、みんなみんな、生きものは
この扇の中にいる、この感覚が大事というお話を聞きながら
「暦」もまた、その理をおしえているなと思うのでした。

十節気の夏至の、初候は、
「乃東枯(なつかれくさかるる)」。
冬至の初候、「乃東生(なつかれくさしょうず)」と
対(つい)になっています。

乃東(だいとう)というのが、夏枯草(なつかれくさ)のことで、
靭草(うつぼぐさ)の異称とのこと。
なんと、ややこしいことですが、
肝心なことは、この草(花)が、
冬至、12月の末に芽を出し、
今、夏至の6月の末に枯れ始める、ということ。

このことを、暦のいちばん明らかなところ、
つまり、日がもっとも長いところと
もっとも短いところにおいているということ。

冬至は、一陽来復。私の「七十二候だより」では
いちばん大事にする考え、出発点です。
地球の上に立っている気持ちで
両手を横に広げてみてください。

頭のてっぺんが夏至だとすれば、
踏ん張っている足の裏が、冬至。
時計まわりだとすれば左手が秋分、右手が春分。
きちんと対のリズムで回っています。

私たちの生命に、
38億年の生命体の歴史があるということは、
38億年分の暦を巡ってきたということなのでしょうね。


片寄斗史子

お問い合わせは
「天草を結ぶ会(あまゆい)」
amayui@aromaherb-coo.jp

アロマ&ハーブCOO
090-8419-0669 平方久惠

希望屋
090-9074-9646 中野千惠香


毎日が発見  


Posted by あまゆい at 09:11Comments(0)七十二候だより

2015年06月02日

口永良部島、無医村のお医者さん

七十二候だより いのちの暦 [第60回]
第二十四候 小満 末候
麦秋至 ばくしゅういたる

口永良部島、無医村のお医者さん。

片寄斗史子



麦秋。麦の秋、つまり刈り入れは、初夏、梅雨の前。
真夏の日差しに爽やかな風。
まだひんやりとした空気が残る、少し前の初夏とは違う、
南の国の初夏のような気候です。
南の国に初夏があるのかどうか……。

日本列島は活火山の島、
と習いましたが、本当にそうだなと
知らされる噴火が続いていますね。

口永良部島。くちのえらぶじま。
新岳(しんだけ)の噴火で初めて知った方も
多いと思いますが、私は、ひょんなことで、
最近、ご縁ができました。

久保利夫さんというお医者さんが
70代後半になって、最後の仕事に、
生まれ故郷の口永良部島の診療所に決めた、
と2、3カ月前のニュースで知りました。

それまでも、世界の病院、日本の無医村を
回っていらしたようなのですが、
最後の仕事場をふるさとの、
お医者さんのいない診療所に決められ赴任されそうです。

ニュースを知って、その経歴にも興味がわき、
お話を伺いたい旨、連絡いたしました。


                    by 千惠香

「毎日が発見」の編集を手伝ってくださっている
ライターのお一人に鹿児島出身の方がいらして、
お盆の帰省時にでも訪問できればとお尋ねしていた矢先の
噴火のニュースでした。

赴任早々の出来事ですが、
口永良部島のお生まれですから、きっとご無事で
住民の方のお力になっていらっしゃることと想像しながら、
初めて知る小さな南の島に思いを寄せています。
どうか、みなさま、ご無事でありますように。

超高齢社会になって、年金を受け取る世代にも
仕事や働き方が重要なテーマになってきました。

定年後に、やってみたかった仕事をやってみる。
ちょっと手伝いに行く。
など、先は長いと思えば、生涯をかける、といった決心はなくても
身軽に自分のため、誰かのため、社会のために
働いてみる、といったことも、相手方次第ですが
許されるのではないでしょうか。

仕事。働くことは人生でもっとも大事な意味を
もっていると思います。
長生き時代は、死ぬまで、
そのテーマを抱きしめて生きること、といってもいいでしょう。

本当は、いまの時代、
年金世代に限らず、すべての世代が
与えられた肉体と環境の中で、今一度
働くということを考えたほうがいいなとは思っていますが。

夏空を眺めながら、
田んぼの実りはよく知っていても
いちめんの麦畑の実りは知りません。
日本ではどこにいちばん広い麦畑があるのでしょうと、
夏空を眺めながら想像します。

早々と、熱中症に気をつけましょう。

お問い合わせは
「天草を結ぶ会(あまゆい)」
amayui@aromaherb-coo.jp

アロマ&ハーブCOO
090-8419-0669 平方久惠

希望屋
090-9074-9646 中野千惠香


毎日が発見
  


Posted by あまゆい at 16:45Comments(0)七十二候だより